今、解纜(かいらん)の刻(とき) 高等部第22回卒業証書授与式①
* 解纜・・・船をつなぐ纜(ともづな)を解くこと。転じて船出の意味。
3月1日(水)、高等部第22回卒業証書授与式が挙行され、135名が、南方の学び舎からそれぞれの進路へ向けて旅立ちました。この様子をお伝えする4回シリーズの初回は、卒業生入場から来賓祝辞まで式典の前半を取り上げます。
午前9時57分・・・「卒業生入場!」
その表情は堂々として晴れやかです。
3年1組から3年4組まで、4つのHRの卒業生が揃いました。
静かにステージのカーテンが開きます。
「卒業証書を授与される者・・・」
「・・・以上、135名。」
卒業生を代表して、3年1組1番の荒井結衣さんが卒業証書を受け取りました。
「校長式辞」
「朝を告げる小鳥のさえずりが、徐々にその時間を早め、木々の小枝の新芽が赤みを増して膨らんでくることに確かな春の訪れを感じます。」
「135名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。」
「今日は、高校卒業という節目であるとともに、皆さんが社会の中で自立し、責任を負う成年として、人生の第2章を歩み始める、いわば成人式といってよいのかもしれません。」
「大人としての一歩を踏み出した途端に、これまでどれほど自分自身が守られ、支えられてきたか・・・ということを思い知らされることでしょう。」
「今度はあなたが、そのような優しさや勇気や頑張れる気持ちや成し遂げる力を他の誰かに与えていくことができるのです。」
「大人としての人生とは、つまり、恩返しの人生であるのだと私は思っています。」
「先の世界大戦が終わって以来、今ほど、平和と環境と人権が危機にさらされている時代はないでしょう。今、お話したような、皆さんがこれまでに受け取ってきたものを世界中にいる他の誰かに受け継ぎ、つながり続けるような未来を、平和な未来をどうぞつくっていってください。」
「あなたが、私たちの未来です!」
◇ 校長式辞の音声は、以下のリンクからお聞きいただくことができます。
☆ 「今、解纜(かいらん)の刻(とき) 高等部第22回卒業証書授与式②」に続きます。