アンネのバラが咲いています・・・
秋も深まりつつある11月7日(月)、午後の日差しの中で、正門横に植えられている色鮮やかなバラの花が、風の中で静かに揺れていました。
そのバラは、フランス語で、”Souvenir d'Anne Frank(スヴニール・ドゥ・アンネ・フランク)”と呼ばれています。
アンネ・フランク(1929~1945)と言えば、「キティ」と名づけられた日記帳を残してホロコーストに消えた15歳の少女として皆さんもご存知のことでしょう。
アンネのバラのつぼみは赤く、開花後は黄金色からサーモンピンク、そして再び赤く変色します。この特徴は、多くの可能性を秘めていたアンネ・フランクその人を表しているそうです。
ご来校の際は、正門横で四季折々の表情を見せるアンネのバラを是非ご覧ください。
アンネのバラ物語 1959年、ベルギーの園芸家ヒッポリテ・デルフォルヘは、スイス旅行中にアンネ・フランクの父、オットーに出会います。かねてから「アンネの日記」に感銘を受けていたヒッポリテは、自分が作り出した交配種の中から最も美しいバラをアンネに捧げることを思いつき、オットーに申し出るのでした。こうして、名づけられたのが、”Souvenir d'Anne Frank”で、後年、日本に贈られ、「アンネの思い出」とか「アンネの形見」、あるいは本校の説明板のように「アンネのバラ」と呼ばれて愛されています。