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岡山県高等学校総合学科研修会が実施されました。

 令和4(2022)年12月16日(金)、本校大講義室に県内7校ある総合学科高校の代表生徒約100名が集まり、岡山県高等学校総合学科研修会が実施されました。

 参加者の誘導や受付は、健康福祉系学習モデル(令和4年度入学生より生活福祉系列)の2年次生が担当しました。

オレンジ色の腕章を着けて来校された各校の生徒や先生方をお迎えしています。
かわいらしいウェルカムカードも健康福祉系学習モデルの生徒たちが作りました。


 研修会内容は、岡山大学地域総合研究センターの岩淵泰(いわぶち やすし)先生による講演、「岡山で考える世界のまちづくり:若者が主体的に参画するには?」でした。

岩淵先生のご専門は、公共政策学です。(岡山大学ホームページより)
講演の中で、岩淵先生は、会場の生徒にどんどん質問を投げかけられました。
指名された生徒は、少し照れながらも堂々と自分の考えを発言していました。


 岩淵先生は、大人と若者が協働してまちづくりを進めている岡山県内の事例として、本校の生徒が参加している西川緑道公園の清掃活動(西川クリーン作戦)を取り上げられました。

西川クリーン作戦は、地元の南方連合町内会と岡山中央中学校、岡山後楽館中学校、
私たち岡山後楽館高校とが協力し、毎年5月に実施されています。


☆ 令和4(2022)年5月に実施された西川クリーン作戦の様子については、以下のリンクからご覧いただけます。


 アメリカのコロラド州立大学から日本のまちづくりを研究するために岩淵先生の研究室へやってきた留学生のナタリーさんが紹介されました。

地域住民が協力して人口減少社会の問題に立ち向かう日本のまちづくりは、
世界中の 研究者から注目されているそうです。
「高校を卒業した後、あなたは今のまちに住み続けたいですか?」という
ナタリーさんからの質問について考えました。

 岩淵先生は、地域社会の若い世代である高校生へ、地域の活動に関心を持ち、触れてみることと同時に、自分のまちの素晴らしさを発信していくことの大切さを呼びかけられました。

高校生として今すぐにでもできることがたくさんあるのです。


 研修会の後、本校の生徒が、「探究岡山の未来(総合的な探究の時間)」で、自分たちが取り組んでいる課題について、岩淵先生に直接質問していました。

質疑は具体的な内容を交えて10分近く続きました。


 国語や数学、英語といった普通教科はもちろん、工業、商業、農業、福祉、生活、国際、芸術と幅広い内容を学ぶことができる総合学科高校には、多様な興味関心を持つ生徒が集い、自分とは異なる価値観を持った他者と協働する力を日々磨き上げています。

 この研修会に参加した生徒たちは、岩淵先生の講演から学び取ったことを、それぞれの学校や地域づくりの中で発揮してくれることでしょう。