後楽館高校ブカツ探訪No.18 春の吟行 ~文芸部③
令和4年度も押し迫った3月30日(木)、春の陽気に誘われて、文芸部の3名は学校を飛び出し、南方公園と西川緑道公園で吟行を愉しみました。
南方公園では、シロツメグサ(=クローバー)の鮮やかな緑色が印象的でした。思わず駆け寄って四つ葉を探しています。
本当はすぐそばにあるしあわせを探し求めては踏み潰す春
生徒作品
昨春のこぼれ種子から育ったクリサンセマムが、落ち葉の間で小さな花を咲かせているのを見つけました。
枯れ葉踏む足許に見えた新たな命
生徒作品
西川緑道公園は桜が満開でした。
離れては見えない現実(リアル) 春風にほろほろと吹き飛べ花びら
生徒作品
西川の水面(みなも)には、桜の花びらがたゆたっています。
散りゆけば川を流れゆく花びらは何をたよりに廻るいのちか
生徒作品
淀みに迷う花筏のひとりが今海をめざした
顧問作品
めいめいが作った作品を紹介し、意見を交換しました。
いつもイラストを担当している部員は、スケッチを見せてくれました。
「パンジーは今まで実物をしっかり見ながら描いたことがなかったので、よい経験ができた。思っているよりも形が複雑だった」・・・ということです。
私たちが生きている世界は美しさにあふれています。問題はその美しさに気づけるか否かということに尽きるのかもしれません。
気づかねば目に入らぬは幸せか はたまた春の雑草たちか
生徒作品