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岡山市が50年後も豊かで活力にあふれた街であるために・・・ 現代の国語(授業紹介)♯02

 9月中旬のある日、一年次の「現代の国語」の授業の中で、次のような学習課題が指示されました。

 岡山市が50年後も豊かで活力にあふれた街であるために私たちが取り組むべきことについて、3分以内で論じなさい。

 この指示に対し、生徒はマッピングを用いて、現在の岡山市の課題について考えることから始めました。

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 マッピングとは、一つのテーマについて関連する情報を引き出すための技法です。基本的には、思いついた言葉をどんどん書き連ねていけばよいのですが、使い方を誤ると最初に記した言葉に影響されて思考が硬直化することがあります。このような状況を防ぐため、テーマから伸ばす腕の方向をあらかじめ複数考えておくように工夫します。

 
 例えば、この生徒は「産業」・「人」・「伝統」・「環境」・「食物」という複数の方向を定めた上で、マッピングに取り組んでいます。

マッピング第1段階

 各自がマッピングを通して考えた課題の中から、特に大切だと思われたものを一つ選び、ジャムボード(Jamboard)というアプリケーションを利用して共有しました。誰かがスタイラスペンで残したかわいらしい落書きはご愛嬌です。

岡山市の課題(ぱんだ)ジャムボード

 取り組むべき課題が決まったら、その手立てについて再度マッピングを用いて考えます。この生徒は、「岡山の若者の政治参加」を盛んにするための手立てについて、誰が主体になって取り組むかという視点で複数の方向を定めて、思考を展開させています。

若者の政治参加マッピング

 課題と手立てが固まったら、ワークシートを用いて、スピーチで話す内容を整理します。

 この時、一年次生は、手持ちのChromebookで情報を検索することができます。この生徒は伝統工芸品の後継者問題について注目し、情報を検索したところ、「後継者人材バンク」という公的サービスがあるものの、周知が不十分で活用されていない実態があることに気づいたようです。

ワークシート最終

 3分間スピーチの準備が整いました。早速、グループに分かれてやってみましょう。

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相手に聞いて欲しいという願いが、自然な身振りとなって表れています。

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 多くの生徒にとってふるさと岡山市の課題は、18歳となる2年後には有権者として実際に関わっていくものです。授業の中で取り組む言語活動とは言え、心地のよい熱気が教室中にあふれていました。

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